ジーンズのコーディネートで、一番面積の小さい部分といえば、靴下。
コーディネートでは、面積の小さい部分に注目すると、格段に統一感が出てコーディネートが決まります。
歩いてる時にちょっと見え隠れする程度だったりするけれど、とても重要な問題です。
なぜなら、電車やカフェで椅子に座った時に、結構目立つのが靴下だからです。
では、ジーンズにどんな靴下を合わせたら良いのでしょうか?
ほんの一例ですが、ご紹介します。
目次
靴下選びのポイントは、ジーンズの色落ち具合と、靴の色。
靴下選びには、先ずは、ジーンズの色が大きく関係します。その次に、靴の色が関係します。
ジーンズが、まだ濃いインディゴ色で、黒い靴を合わせる場合
ポイントは、部分的に白が入っているものを選びます。
そして、靴の色が黒なので、見え方的に黒、もしくは黒の仲間のグレーやネイビーの靴下と合わせると、コーディネート感が増します。
理由は、デニムは、インディゴ1色のみで出来ているのではなく、インディゴとインディゴの間に、白が見えているから、靴下も、少し白が見えているものを選ぶと、うまくコーディネートできるのです。
touch is love ®︎ JEANSが採用している3/1R(スリー・バイ・ワンの右綾)のデニムを近くで見てください。良く見ると、生地の綾目(斜めに入っている畝の部分)と綾目の間に、生地の裏側の緯糸(よこいと=横糸)のベージュっぽい白い谷間が、右手側に上っているのが見えます。デニム業界で「白場(しろば)の見え方」と呼ばれる部分。この緯糸の見え方が、靴下選びに影響を与えています。
濃いインディゴ色のジーンズだと、綾目と白場がはっきり見えます。
色落ちが進んだジーンズの場合、経糸(たていと=縦糸)のインディゴが削れて、ところどころ白くなっているので、綾目と白場が目立たなくなりますが、全体に白の部分が多く見えます。
色落ちしてきたジーンズに、黒い靴を合わせる場合
色落ちしてきたジーンズには、より白が目立つ、霜降り色の靴下を選んでください。ネイビーと白の霜降りなら無難です。
ソリッド(ベタ無地)な色の靴下は、色の濃さが強調され過ぎるから、なんだか変な感じに見えます。例えば濃いネイビー1色とか黒1色の無地の靴下が、ジーンズと靴の間にあると、そこだけ分断されて統一感が出ません。
この黒いワークブーツはアメリカ製のダナーというワークブーツ。これには、テイスト合わせです。デザインソースがアメリカのワークブーツには、同じくアメリカのデザインのウィグワムというブランドの、霜降りのネイビーの靴下。原産国ではなく、デザインソースの国を合わせるということ。
服には、出自というものがあるので、そこが大事です。
色落ちしてきたジーンズに、茶色い靴を合わせる場合
この色落ちしてきたジーンズに、茶色いブーツを合わせる靴下を選ぶのが、実は難しい。。。。
ちなみに写真は、イギリスがデザイン国のクラークスのデザートブーツ。イギリスがデザイン国の靴下で、かつ、茶色の仲間の色の靴下があったらよかったのにと。。。なので、とりあえず、白が多めに見える色落ちしたジーンズに、白の合わせのウィグワムというブランドの、霜降りのネイビーの靴下を合わせました。
※茶色の仲間の色に関しては、こちらのブログで書いています。参照してください。
https://touchislovejeans.com/coordination-proposal-chinos/
ジーンズが、まだ濃いインディゴ色で、茶色のブーツを合わせる場合
実は、濃いインディのジーンズに、茶色の靴を合わせた時の、靴下の色を選ぶのがとても難しかったのです。
なので、茶色の、くるぶしの上まで高さのあるブーツを合わせるときは、靴下がそんなに見えないので、遊び心を出しました。ネイビーにホワイトの柄が入った靴下や、茶色の仲間の赤の靴下を合わせられます。
まとめ
ジーンズと靴下のコーディネートを考える時の、大事なポイントをまとめると
・靴下はちょっとしか見えないからと言って手を抜かない。コーディネートは、見える面積の小さい部分ほど重要。
・まだ新しい濃いインディゴのジーンズには、白が入っているけど、白の見え方が少ない靴下を選ぶ。靴下のベースカラーは、靴の色に合わせるか、靴の色の仲間を選ぶ。
・色落ちしたジーンズには、白の見え方が多めの靴下を選ぶ。靴下のベースカラーは、靴の色に靴の色に合わせるか、靴の色の仲間を選ぶ。
・靴のデザインテイストと靴下のデザインテイストを合わせるのが好ましい。テイストとは靴の出自。
です。
今回は、無難なコーディネートで、靴下を選びました。
これから、年末年始で、友人や親戚のお家にお呼ばれすることがあると思います。靴を脱いで上がる日本ですから、靴下のコーディネートにも気を使うと良いのではと思っています。
みなさんも、お家にある靴下とジーンズと靴を、並べて見てください。きっと、良いコーディネートが見つかると思います。