ジーンズを「仕事の際や会食時に穿きたい」とおっしゃるお客様からのご質問へのお答えとして、【ジーンズ+ジャケット+革靴のコーディネートのコツ】をまとめました。
人前に出ることの多い会社経営者の方、またはホテルやレストランなどに出かける機会、あるいはこの季節から年末にかけて増えてくる会食等、大切な場面や素敵な時間、場所へとジーンズを「自信を持って、穿いていく」、そのコーディネートの手助けとなれば幸いです。
目次
シンプルで上品なコーディネートが着る人を引き立たせます
ジーンズをコーディネートする時の、一番のお勧めは、シンプルな上品さ。この点に気をつけたなら、芸能人やモデルじゃなくても、ご自分の人柄の良さや、気配りの細やかさが引き立ちます。
特に、上質なシャトルデニムを使った、スマートさを兼ね備えたシルエットのジーンズには、華美なイメージは不要です。穿く人の人柄や優しさを引き立てる長く愛用できるジーンズだからこそ、コーディネートする革靴は、長く愛用できるプレーンな形がおすすめです。
トウが長過ぎない丸めの形が無難
流行に左右されない上品なコーディネートには、ノーズが長いものより短めがおすすめです。しかも、トウは丸めが、優しい雰囲気作りに役立ちます。そして、ジーンズとのコーディネートなので、プレーントウは外羽根を選んでください。
革靴の色は黒を
茶色の革靴は、黒に比べると、カジュアルなイメージが出過ぎてしまう時があります。さらに、ネイビーが主体のジーンズには、黒が似合います。ビジネスシーンで、ネイビーのスーツを着こなす感覚で、黒の革靴を合わせてください。
靴下は無難に濃紺
椅子に座った時や、歩いた時に意外と目に付く靴下の色は、靴の黒とジーンズに似合うから、濃紺色の一択です。
スニーカーやブーツなどではOKだったグレーは、一見すると良さそうな気がしますが、悪目立ちの恐れがあるため、そしてジャケットとコーディネートするなら、濃紺の一択が無難です。
靴下の素材は、凹凸感がある編み方のものが無難です。スーツの素材のように薄い生地とは違い、シャトルデニムの膨らみ感に合わせるなら、薄い素材の靴下は似合いません。あくまで、革靴が履ける厚さのの範疇で、かつ凹凸感のあるものがおすすめです。
特に、ローファーは前から見た時に靴下が見えてしまうので、気をつけたい部分です。
写真左が凹凸感のある編み方の靴下。シャツやジャケットがよりフォーマルやビジネスに近づくほど、右のような編み方の靴下が似合います。
失敗例
悪目立ちしてしまう時があるグレーの失敗例
紺色の薄さが、野暮ったさが目立ち過ぎてしまう失敗例
ジーンズの色が薄すぎるものは危険
黒の革靴に似合うジーンズの色は、おろしたての濃紺〜紺色がまだ残っている=水色になっていないジーンズが無難です。
その最大の理由は、ちょっと間違えると、ヤボったいおじさんコーデになってしまうから。ジーンズの色が薄くなってくると、これからの季節には不向きなのと、ジャケットを合わせたコーディネートで人前に出る時には、上品さを欠いた悪目立ちのおそれがあるからです。薄い色のジーンズと革靴を履きこなせるのは、トムクルーズやブラットピットぐらいだと心得ておくのが肝要です。
まだ新しいジーンズと黒い革靴の組み合わせ
プレーントウは、ジーンズの丈が、VANSのスリッポン合わせの丈より5mmから1cm短めが、裾周りがスッキリして見えることがわかります。
ローファーは、プレーントウより裾が下に落ちるので、VANのスリッポン合わせの丈のジーンズでも、裾周りがスッキリした印象になります。
薄くなり過ぎない程度に穿き込んだジーンズとの組み合わせ
黒のプレーントウとの組み合わせは、ユーズド感が抑えられて、野暮ったさを感じないギリギリのところ。これ以上色が薄いジーンズは、おじさんには難しいのでご注意を。
ローファーの方がカジュアル度合いが強めなので、穿き込んだジーンズに合わせやすい
カチッとし過ぎないコーディネートにはカットオフも有り
革靴を履くとどうしてもカチッとなり過ぎて嫌だなという方には、フルレングスの濃い目のカットオフも有効です。ジャケットなしの、シャツ+革靴のコーディネートに向いています。
カットオフジーンズとローファーは、カジュアル度合いのバランスが取りやすい。
まとめ
ジャケット+ジーンズ+革靴のコーディネートを無難にこなすためには、シンプルなコーディネートを心がけます。
具体的には、
革靴の型はトウが短く丸いものを選ぶ
革靴の色は黒
靴下は凹凸感のある編み方の濃紺
ジーンズの色は濃い目
が無難です。
あくまで、男の基本は、中身。中身を際立たせるためのシンプルで上品な控えめコーディネートが大事です。
追伸、
ジーンズ+ジャケット+革靴のコーディネートを成功させる秘訣は、実はベルト選び。ベルトは、靴よりワンランク光沢があるものがベターです。リーガルシューズ数寄屋橋店のスタッフさんから教わった、プロの視点です。