ジーンズの美しさ
デニム業界では、ミシンの上糸と下糸のテンションの事を、糸締まり(いとじまり)と呼んでいます。
一般的にジーンズを縫う時、良く使われるのが20番手と30番手。
しかも、日本では、コア糸と呼ばれる、蜘蛛の糸くらい細いポリエステルの糸の周りに、綿のカバーリングがされている、強くて伸びのある糸。(手で引っ張って伸びがわかる訳ではないけど)
コレを強めにセッティングして、ジーンズを縫います。
その時のデニム生地は、99.9%、一度も水を通していない、糊が付いたままのリジットのデニム。
ジーンズが縫い上がった状態では、当然だけど、糊が付いている固いジーンズ。
それを、ランドリーに運び、洗い・乾燥することで、デニムは生地縮み、強くテンションがかかっているステッチは、デニム生地の中に埋まります。
その埋り具合が、ステッチをより一層、美しく見せるのだと思います。
モノ作りの基準は「カワイイ感じ」。
タッチイズラブ®︎ジーンズストアのデニムベルトは、デニム生地が二枚仕立て。
デニム二枚では、なかなかステッチが埋まらない。
なので、細長いベルト状にしたデニムを、一度洗って乾燥させて、デニム生地をふんわりさせてから、デザインステッチを入れています。
そうする事で、「カワイイ感じ」のステッチが出来上がります。
このカワイイとは、上質とか品質が高いといった意味のカワイイ。ラグジュアリーブランドを見た時に言うカワイイいう台詞と一緒の意味です。
タッチイズラブ®︎ジーンズは、モノ作りにおける社是みたいなものに、カワイイ感じと言う基準があります。
そのカワイイ感じをお伝えしたくて、ジーンズやジャケットをデザインしています。