2006年にリーバイ・ストラウス ジャパンを退職した私は、しばらくして、自分の希望だったオリジナルブランドのジーンズの試作を始めました。
その当時、ブランド名をどうしたものかと考えていた時に、LOVEという曲を聞きました。
JOHN LENNONが作ったLOVEという曲の中に、” love is touch. touch is love.” という歌詞があります。
この歌詞の一節をブランド名にしたいなと思ったのが、touch is love JEANSの始まりでした。
そこからオリジナルのジーンズの試作を始めると同時に、14年前の今日、2007年4月17日に、touch is love というブランドを特許庁に商標出願。(商標登録確定2007年11月16日)
ブランド登録が済んで、本格的にジーンズのデザインやコンセプトを決めて行く時、大事にしたい思いがありました。
それは、僕がリーバイスに在籍していたし、リーバイスが大好きだったからだけど、リーバイスそっくりのブランドが大嫌いでした。
だから、自分のジーンズは、そんなパクリジーンズじゃないってことを証明したかった。
でも、困ります。
歌詞の一節をそのまま拝借したのだから。
そんな時に、Wish Tree というオノ・ヨーコさんのイベントがあるのを知ります。
そのイベントの木に吊り下げられた短冊は、オノ・ヨーコさんが読んでくれると。
John Lennonの息子さんのSean Taro Ono Lennonさんは、絶対に英語しかわからない。。でもオノ・ヨーコさんは日本語で大丈夫。
なので、ジーンズとホームページが出来上がった2008年の秋、Wish Treeのイベントに出かけ、短冊に、ブランド名の経緯と、ホームページアドレス、メールアドレス、電話番号、名前を書いてきました。
(このイベントのオープニング日、私は友人と待ち合わせだったので、表参道の交差点で信号待ちをしてました。その時、目の前に停まったリムジンからオノ・ヨーコさんが降りて来た。すごく強そうなボディーガードの方に守られて。勿論、声をかけられず。。。)
しかし勝手なものです。
一方的に気に入って、ブランド名に歌詞を拝借して、それでも、オリジナルのジーンズを作りたかった。
touch is loveの初期のロゴは僕のデザインだけど、キャッチフレーズとジーンズは、大好きな仲間の力を借りて作りました。
写真は、当時、英語のキャッチフレーズを考えてくれた仲間のジーンズです。
生地は当時もビンテージデニム。だけどスキューのかけ方が、今の生地とは違って、断然ねじれてる。
パッチはブラックにゴールド。ブラウンのロゴ。
背ネームは今と同じデザインだけど、今となっては再現できないレーヨン。
ボタンは当時も今も変わらない。
このジーンズは、まだ試作に近かった本当に初期のジーンズで、縫製糸は綿糸。あちこち切れて、何年も前にゴールドの糸でリペアしたジーンズ。今年の1月、二度目のリペアを終えた時に撮影しました。
当時のジーンズは、今とバックポケットの雫のステッチの並び方が違うけれど、とても思い入れのあるジーンズです。
今度、リバイバルで、初期のブラックベースのパッチを復刻します。
新しいジーンズをオーダーする時に「ブログに載ってたブラックのパッチ希望」とおっしゃってください。
追伸、
当時のジーンズを大事にしてくれてる仲間に感謝です。
今のタッチイズラブジーンズは、少しデザインが違います。
この頃のジーンズと、今のジーンズは、少しデザインが違います。
バックポケットの雫(のステッチ)が消えて無くなるデザインは変わっていませんが、配列が違います。
シルエットも、新しくなっています。