
先日、リーバイス時代のサプライヤーさんから「当時、あのモノ作りに参加させて頂けたのは、大変だったけど、とても良い経験になりました」とお話をお伺いしました。そして、「もう一度、あのような仕事を体験したい」とも。
賛否両論、関係各位からのご批判もあると思いますが、HPブログにまとめました。
本当のビンテージのリーバイスの501は、今や50万円以上とか100万円以上するのが、昨今の現状で、しかも、お店には商品が少ない。なので、そこまで値段が高くない、「本当に買うべき古着のリーバイスの501」は、2000年頃〜2007年頃までに、リーバイ ストラウス・ジャパンで企画生産されたMade in Japanの、LVC(Levis Vintage Clothing)と呼ばれるシリーズの501。
史実を分析して作られたのは勿論のこと、日本のデニム業界の屈指の技術で作られた、高品質のパッチ(レザーパッチ、紙パッチ問わず)、ボタン、タブ、縫い糸、デニム生地を惜しげもなく使い作られたのが、この頃のLVCの501。これ以降、ワールドワイド見ても、史実に基づいている501が作られていないと言っても過言ではありません。
この時のメイドインジャパンの501の古着は、とても貴重。だから、古着屋さんで見つけたら是非とも手に入れて欲しいのです。
追伸、
どんなに素晴らしくとも、1940年代1950年代1960年代に生産されたリーバイスの501には敵わない部分があります。それは、コーンミルズで作られていたデニム生地を構成するアムスラーリングスパンと呼ばれる糸の、ムラ形状。
ストレートの糸を引くことが出来なかった(あるいは、しなかった)ことによる、不均一な太さの糸による、生地の凹凸感や、不均一な縦落ちの妙は、人間の眼に優しく映る、とても味わい深いものです。
優秀で精密な日本の有名デニム生地メーカーが意図的に(あるいは人工的に)作り出すものとは違う、自然な見た目なのです。
当然の如く、糸を作るための綿の繊維形状も、現代の農法で作られるものとは、大きく違っていたことも、より一層味わい深いデニムになっていたことも付け加えておきます。