touch is love JEANSには、リベットを付けていません。
理由は、僕はリーバイスのジーンズを作ってきたし、リーバイスが大好きだから。
その大好きなリーバイスをパクるなんて出来ないというのが僕の本音です。
そして、リベットを付けなくても、リーバイス以上に魅力的なジーンズを作りたかったから。
(リーバイスとリベットの関係については先日の ジーンズの日 という投稿にある 雑誌GINZAの記事 を参考にしてください。)
リーバイスのジーンズおよび一般的なジーンズは、デニム業界では「5ポケット」と呼ばれます。左前ポケット、右前ポケット、左後ポケット、右後ポケット、そして、コインポケット。この5つのポケットのうち、現在では、後ポケットを除く3つのポケットの端にリベットがついています。勿論、リーバイスが起源。
一般的なジーンズでは、このリベットの有り無しで見栄えが大きく違います。リベットがあった方がジーンズがグレードアップして見えます。コインポケットも、有り無しで見栄えのグレード感が違います。
僕は、リーバイスが大好きだから、パクリなんてありえない。リベットを付けなくても見栄えのするジーンズにしたい。コインポケットも真似したくなかった。リーバイス以上に魅力的なポケットの形のジーンズを作りたかった。さらに言うと、リーバイスのポケットをどんなにいじっても、リーバイス以上に格好良くはならない。
だから僕は、タッチイズラブジーンズのポケットの形は、リーバイスと同じポケットの形状にしないし、リベットも付けない。ポケットの数も5ポケットではなく4ポケット。そういう選択でした。
逆の言い方をするなら、リベットを付けなくても見栄えのするジーンズにしたくて、このポケットの形にしています。(勿論、ポケットの形には秘密があります。これについてはまた後日。)
なので、タッチイズラブジーンズのポケットには、リベットを付けていません。バータックという閂止めが、リベットの役目を果たしています。
現代では、このバータックに使っているのはコアヤーンと呼ばれる糸。芯に蜘蛛の糸くらい細いポリエステルの糸があり、その周りに綿のカバーリングがしてある糸です。人の手が切れてしまうほど丈夫な糸です。これで38針〜40針の細かいステッチを入れることで、金属のリベットの代わりをしています。
タッチイズラブジーンズは、大好きなリーバイスのジーンズに敬意を表して、リベットを使わないジーンズです。
そして、リーバイスのジーンズの歴史も大好きなんです。なので、リーバイスのジーンズとリベットの関係を知って欲しいし、リベットはこんな風にして取り付けるんだよと言うことを、お客様に体験して頂きたくて、リベット取り付け体験を無料で行っています。
オーダーしたジーンズが出来上がった時、もう一度確認の為にご来店いただきます。その時に、ご自分のジーンズにリベットを付けなくても、練習用のベルトループに、一個でもいいので、自分の手でリベットを取り付けてみていただけたらと思っています。
ご注意 文中で書かれているリベットとは、上の写真の右側の釘みたいなパーツのことです。 リーバイスのジーンズおよび一般的なジーンズの場合、「リベット=rivet」は、ジーンズの内側(肌に触れる側)からしか見えません。内側に見えるのは、リベットの丸くなってる部分です。 なので、通常、ジーンズの表面に見ることができる金属の部品は「バー=burr」です。 お間違えのないように。 お友達にも教えてあげてくださいね。