


先日、タッチイズラブ®︎ジーンズ14周年記念特別会として、茅ヶ崎の風景の「圧倒的ヘリテイジ」である茅ヶ崎館様の場所の力をお借りし、「ヘリテイジの会」を開催させていただきました。
そもそもヘリテイジを辞書で調べると、heritage=遺産であり、同義語としてinheritance=継承が出てまいります。
今回のヘリテイジの会では、茅ヶ崎の、あるいは湘南の文化の起源と茅ヶ崎館様に継承された経緯について、五代目館長の森さんから、お話を頂戴しました。
文化の起源と継承の説明にあたっては、茅ヶ崎館様に保管されている貴重な半纏・陶器・漆器・家具、そして日本最古のサーフボードまでも、実際に見せていただき、それらが現在に至ることのご説明をいただきました。
茅ヶ崎館の、この「継承のための努力」を長きに渡り継続し続けていることに、とても頭の下がる思いがいたしました。なぜなら文化遺産の継承には相当な努力が必要だと想像することは、難しいことではないからです。
例えるならサーフィン。一度でも、サーフィンをしたことがある方なら理解できるかと思います。波に飲み込まれることもなく、自らの意思で力強くパドルし、波に合わせて効率よくテイクオフをし、波の力を借りてライディングすることを楽しむためには、自然を理解し、ルールと地域を尊重し、自らの体を鍛え、継続してサーフィンを楽しむための環境を整えること。自らの意思だけでは不可能であり、また自然の力に逆らうことなく弛まなく努力し、かつ土地への尊敬の念がなければ推進する力を味方にできません。そもそも、継続することができません。
私の古巣リーバイ・ストラウス社にも、皆様がご存知の501という現代ジーンズの起源と呼ばれるジーンズが存在し、その商品の役割を守りながらも新たな時代の流れを取り込み、より多くの人々に認知され現代に継承されている、505・517・646という「ヘリテイジライン」というジーンズが、存在します。
そして、沢山のお客様に支えられてきたタッチイズラブジーンズストアは、今年、満14歳を迎えることが出来ました。
時代の変化と共にある中、継続して支持してくださるお客様の存在こそが、ブランドの本質であると考えております。
お客様に使っていただくデニムの風合いが、濃いインディディゴ色から年を重ねる度に変化し、「お客様自身のヘリテイジ」として存在感を増すこともまた、ブランドの価値であると思っております。
私にとっての起源が、お客様に支持いただいたタッチイズラブ®︎ジーンズです。これからも、お客様の日常に貢献できるように、ブランド価値の継続に努めて参りたいと思います。
ヘリテイジの会
2025年12月7日
茅ヶ崎館にて
主催者略歴
工藤琢
ブルーデザイン株式会社代表取締役
タッチイズラブジーンズ®︎ストアデザイナー
秋田県出身
ゴールドウイン株式会社
法人営業、商品企画、新規事業
秋田県内の実家割烹旅館従事
リーバイ・ストラウスジャパン
ジーンズの商品企画、生産品質管理
これらを経て独立。オリジナルブランド立ち上げ、店舗経営の他、生産品質管理、商品企画のコンサルティング実績多数。
森 浩章
茅ヶ崎市出身
茅ヶ崎館5代目館主
ワーナー・マイカルシネマズ
販売促進、管理
その後、茅ヶ崎館を継承。
茅ヶ崎映画祭 実行委員長
湘南邸園文化祭 副会長
茅ヶ崎の文化景観を育む会 事務局
茅ヶ崎市美術館小津安二郎企画展にてゲストトーク講師等活動。




